Dメロとは、2番のサビのあとなどに1回だけ出てくる、それまでとちがうメロディのことです。Cメロと呼ぶ人もいます(サビを「Cメロ」と数える人は、その次を「Dメロ」と呼ぶため)。英語の曲では「ブリッジ」と呼ばれる部分にあたります。
日本のポップスによくある順番は、
イントロ → Aメロ → Bメロ → サビ → 間奏 → Aメロ → Bメロ → サビ → Dメロ → 大サビ → アウトロ
です。
- Aメロ:曲の始まり。落ち着いた語りの部分
- Bメロ:サビへ気持ちを高めるつなぎ
- サビ:いちばん盛り上がる、曲の顔
- Dメロ:1回だけ景色を変えて、最後のサビを引き立てる
- 大サビ:最後のサビ。転調したり、くり返しが増えたりすることが多い
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この記事は、テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』のエンディングテーマ(2021年・2025年)を作詞作曲し、ボイストレーナーとして30年・延べ5万人以上に歌を教えてきた、作詞コース講師のたーなー先生がまとめました。
曲の構成を1枚の図で
曲は、同じメロディのまとまり(パート)を、順番に並べてできています。パートの名前は、楽譜の決まりではなく、作る人と歌う人が話をするための呼び名です。だから人によって呼び方が少しちがいます。迷ったら「何回目に出てくるか」「前のパートと同じメロディか」で見分けます。
各パートの意味と見分け方
- イントロ:歌が始まる前の前奏
- Aメロ:歌の最初のまとまり。音の高さはひかえめで、話すように歌う部分が多い
- Bメロ:Aメロとサビのあいだ。少しずつ音が上がったり、リズムが変わったりして、サビへの期待をつくる。Bメロが無く、Aメロからすぐサビに入る曲もある
- サビ:いちばん盛り上がり、何度もくり返される部分。曲名の言葉が入ることが多い。曲の始まりにサビを置く「サビ始まり」の曲もある
- 間奏:歌の無い、楽器だけの部分
- Dメロ(Cメロ):曲の後半に1回だけ出てくる、新しいメロディ。それまでのくり返しに変化をつけ、最後のサビを新鮮に聞かせる役目
- 落ちサビ:伴奏が急に静かになって歌が目立つサビ。大サビの前やDメロの代わりに置かれることがある
- 大サビ:最後のサビ。半音や全音上がる転調、サビの2回くり返し、言葉の変化などで、いちばん大きく盛り上げる
- アウトロ/コーダ:曲の終わりの部分。コーダは、もともとクラシックの言葉で「曲をしめくくる部分」の意味
「Dメロ」と「Cメロ」はどちらが正しい?
どちらも使われていて、どちらかが誤りということはありません。
- サビを「Cメロ」と数える人:Aメロ→Bメロ→Cメロ(サビ)→Dメロ
- サビを「サビ」と呼ぶ人:Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ
一緒に曲を作る相手や、バンドの仲間と話すときは、「2番のサビのあとに1回だけ出てくるところ」のように、場所で伝えると食い違いません。
作詞する人のための「パートごとに書くこと」
メロディの役目が変わると、歌詞で書くことも変わります。作詞のレッスンで最初にお伝えしているのは、この「パートごとの役目」です。
- Aメロ:場面と人物。いつ、どこで、だれが(目に見えることを書く)
- Bメロ:気持ちの動き。なぜそう感じたか(心の中を少しずつ見せる)
- サビ:一番言いたいことを、短く、くり返せる言葉で(曲名の言葉を入れることが多い)
- Dメロ:見方を変える。時間を進める・相手の側から見る・本音をこぼす
- 大サビ:サビの言葉を1か所だけ変えると、物語が進んだように聞こえる
たーなー先生の現場から
作詞を始めたばかりの方の歌詞は、Aメロからサビまで同じ気持ちが続いて、サビが目立たなくなっていることがよくあります。Aメロは「見えるもの」、サビは「言いたいこと」と分けるだけで、同じ言葉でもサビがぐっと立ちます。Dメロは、作る人がいちばん自由に遊べる場所です。
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メロディが先にある曲に言葉をはめるときの手順は曲先作詞のやり方、外国の曲に日本語をのせる方法は訳詞とはにまとめています。
歌詞の起承転結|1番・2番・サビの役割は、先に3行で決める
歌詞の構成は、書き始める前に「1番=気持ちの入口、2番=別の場面か気持ちの変化、サビ=いちばん言いたい一言」を3行で決めると、迷いにくくなります。起承転結に当てはめるなら、1番のAメロが起、Bメロが承、サビが結、2番のAメロが転の役割を担う形が考えやすいです(型の一つで、曲によって変わります)。
作詞を始めた方が次に迷いやすいのは、「1番と2番が同じ内容になってしまう」ことです。
- 1番Aメロ(起):いまの場面を置く。誰が・どこで・何をしているか。
- 1番Bメロ(承):気持ちが動くきっかけを置く。
- サビ(結):いちばん言いたい一言。短く、くり返せる言葉にする(作り方は歌詞のサビの書き方)。
- 2番Aメロ(転):別の場面か、時間が進んだ場面。1番と同じ形で、言葉を入れ替える。
- 2番Bメロ:1番の気持ちが少し変わった様子。
- 大サビ/Dメロ(任意):視点を変えて最後にもう一度。
2番で変える3つのこと(オリジナルの例)
- 時間を変える:1番「朝の駅で」→ 2番「夜の駅で」
- 見ているものを変える:1番「ホームの時計」→ 2番「窓に映る自分」
- 気持ちを一歩進める:1番「会いたい」→ 2番「会えなくてもいい」
3行で決める作り方
①サビの一言を書く ②1番の場面を一行で書く ③2番でどう変わるかを一行で書く。この3行ができてから、行数を増やします。書いた歌詞の構成を一緒に見てほしい方は、作詞コースの無料体験で、書きかけの歌詞を持ち込んで相談できます。
作曲する人のための「パートの作り分け」
- Aメロは音域を低めに、サビは高めにすると、サビが盛り上がって聞こえやすい
- BメロはAメロより少し音を上げるか、リズムを細かくして、サビへの助走にする
- Dメロは、それまでとコードの流れや音の動きを変えると「新しい景色」になる
- 大サビは、転調・くり返し・伴奏の厚みのどれか1つを足すだけでも、最後らしくなる
自分の曲で確かめる3ステップ
- 好きな曲を1曲選び、聞きながら、パートが変わったところで手をたたく
- 歌詞カードに「A」「B」「サビ」「D」「大サビ」と書きこむ
- 自分の歌詞(またはメロディ)も同じ順番の表に入れて、パートごとの役目に合っているかを見る
作詞・作曲をやってみたい方へ
作詞作曲スクールは、オンラインの個人レッスンです。作詞はたーなー先生、作曲は大場康司先生(ももいろクローバーZ、INFLAVA、sherry、福田沙紀、超新星などの楽曲を担当)。どちらも、書きかけの歌詞やメロディを見ながら、パートごとの組み立て方を一緒に直していきます。
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構成を決めて書き終えたら、「作詞の添削を受ける前に自分で直せる3つのチェック」で見直してみてください。
よくある質問
Q1. Dメロとは何ですか?
A. 2番のサビのあとなどに1回だけ出てくる、それまでとちがうメロディのことです。Cメロと呼ぶ人もいて、英語の曲では「ブリッジ」にあたります。
Q2. DメロとCメロのちがいは?
A. 同じ部分を指していることがほとんどです。サビを「Cメロ」と数える人は、その次を「Dメロ」と呼びます。
Q3. Aメロ・Bメロ・サビの順番は決まっていますか?
A. 決まりはありません。日本のポップスでは「Aメロ→Bメロ→サビ」が多いですが、サビから始まる曲や、Bメロの無い曲もあります。
Q4. 大サビとは何ですか?
A. 曲の最後のサビのことです。転調したり、サビをくり返したりして、いちばん大きく盛り上げる部分です。
Q5. 落ちサビとは何ですか?
A. 伴奏が急に静かになり、歌が目立つサビのことです。最後の大サビの前に置かれることが多いです。
Q6. 作詞するとき、パートごとに何を書けばいいですか?
A. Aメロは場面と人物、Bメロは気持ちの動き、サビは一番言いたいこと、Dメロは見方を変えることを書くと、サビが目立つ歌詞になります。
Q7. 1番と2番で同じ内容になってしまうときは、どうすればよいですか?
時間・見ているもの・気持ちの3つのうち1つだけ変えてみてください。サビの言葉は変えずに、2番のAメロとBメロだけ入れ替えます。
Q8. 歌詞に起承転結は必要ですか?
必須ではありません。構成に迷うときの考え方の一つです。短い曲や、場面を一つに絞った曲では、使わないこともあります。
Q9. サビから先に書いてもよいですか?
かまいません。いちばん言いたい一言を先に決めると、1番と2番で何を書くかが見えやすくなります。
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