この記事を書いた人:たーなー先生(田中直人)。ATO作詞作曲スクール 作詞コース講師・ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』エンディングテーマの作詞作曲(2021年・2025年)。作曲コースの講師は大場康司先生です。
歌詞の比喩は、3つの型から選ぶと書きやすくなります。
- 「〜のような」で似たものにたとえる
- 「〜は〜だ」と言い切って重ねる
- 景色や物に気持ちを預ける
1番に1つ入れれば十分です。声に出して一度で意味が伝わるかを確かめると、入れすぎを防げます。
なぜ比喩を使うのか
気持ちを「悲しい」「うれしい」と書くと、聞く人は自分の言葉で受け取るしかありません。たとえを使うと、その人の頭に景色が浮かび、気持ちが伝わりやすくなります。ただし、何でもたとえにすると意味が逃げます。型を3つに絞って使います。
比喩の3つの型
| 型 | 書き方 | 例文 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| ①直喩(〜のような) | 気持ち・様子を、似たものに「ような・みたいな」でつなぐ | ふたりの距離は 冬の夜の長い影のように | 1番のAメロ、やさしく始めたい所 |
| ②暗喩(〜は〜だ) | 「ような」を使わず、言い切って重ねる | 君の声は 夜明け前の窓の灯り | サビの1行、印象を残したい所 |
| ③景色に預ける | 気持ちを言わず、景色や物の動きだけを書く | ホームの端で 傘を閉じた | Bメロ、気持ちを言わずに匂わせたい所 |
例文は説明用に作った短い例で、実在の曲の歌詞ではありません。
入れすぎない3つの確かめ
- 取っても意味が残るか:比喩を消して読んでも、言いたいことが残るか。残らなければ比喩に頼りすぎです。
- 声に出して一度で通るか:歌は読み返せません。耳で聞いて一度で景色が浮かぶか。浮かばなければ、身近な物に替えます。
- 素材をそろえる:海なら海、季節なら季節のたとえで1番を通します。海と宇宙が混ざると景色が散ります。
目安は「1番に比喩は1〜2か所」。サビに1つ置くと印象が残ります。サビの書き方は歌詞のサビの書き方、③の「景色に預ける」書き方は最初の1行の決め方もご覧ください。
やりがちな失敗と直し方
- たとえが説明になっている:「悲しみは雨だ。なぜなら冷たいから」→ 理由を消して「雨の音だけが 部屋に残った」。
- 流行りの言葉を借りてしまう:自分の毎日にある物(駅・傘・冷蔵庫のメモ)に替える。
ここからの一歩
自分の歌詞のたとえが伝わっているか、1人では分かりにくいものです。作詞コースでは、たーなー先生が歌詞を見ながら一緒に確かめます。まずは歌詞の1番だけ持ってきてください。
よくある質問
Q1. 歌詞の比喩は、どのくらい入れればいいですか。
目安は1番に1〜2か所です。サビに1つ置くと印象が残ります。多いと意味が逃げやすくなります。
Q2. 直喩と暗喩の違いは何ですか。
直喩は「〜のような」でつなぐ書き方、暗喩は「〜は〜だ」と言い切る書き方です。
Q3. 思いつくたとえが、ありきたりになります。
自分の毎日にある物(駅、傘、冷蔵庫のメモなど)に替えると、他の人と重なりにくくなります。
Q4. 他の人の歌詞のたとえを参考にしてもいいですか。
言葉をそのまま写さず、型だけを参考にしてください。著作権の判断は個別のため、迷うときはご相談ください。
Q5. 作詞を習うと、比喩の見直しもしてもらえますか。
作詞コースでは、たーなー先生が歌詞を見ながら一緒に確かめます。無料体験で受けられます。
歌詞の1番があれば、そこから始められます。

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