この記事を書いた人:たーなー先生(田中直人)。ATO作詞作曲スクール 作詞コース講師・ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』エンディングテーマの作詞作曲(2021年・2025年)。
冬の歌詞は「冬」という言葉を探すより、冬の日の景色・音・においを10分で書き出すと、自然に1行ができます。
まず3つの素材を各3つずつ。そこから一番「自分だけ」のものを選んで、1行目にします。
なぜ「冬」の言葉から入ると、ありきたりになるのか
「雪」「白い息」「こたつ」など、冬の言葉は誰でも思いつく分、誰の歌詞にも出てきます。大事なのは、あなたが見た・聞いた・かいだものです。素材を先に集め、あとで言葉にします。
3つの素材を書き出す(各3分)
- 景色:窓の外、通勤の道、部屋の中で目に入ったものを3つ。
- 音:暖房の音、足音、遠くの電車など、冬だから聞こえるものを3つ。
- におい:冷たい空気、湯気、ストーブ、コートのにおいなど3つ。
残りの1分で、9つの中から「一番ほかの人が書かなそうなもの」に丸をつけます。
素材から1行にする
下の例は、説明のために作った短い例です(実在の歌詞ではありません)。
| 素材 | 書き出しの例 | 1行にするコツ |
|---|---|---|
| 景色 | 曇った窓ガラス | 見えたものに、動きを1つ足す →「曇った窓に指で名前を書いた」 |
| 音 | 暖房のうなる音 | 音を、気持ちの置き場所にする →「暖房の音だけが、返事をした」 |
| におい | 湯気の甘いにおい | においに、人や場面を結びつける →「あの人の台所の湯気」 |
素材に気持ちを預ける書き方は「歌詞の比喩の書き方」の3つめの型と同じ考え方です。1行目の決め方は「歌詞が書けない人の最初の1行の決め方」、素材をふだんから貯める方法は「歌詞のネタ帳の作り方」にまとめています。
声に出して確かめる
できた1行は、小さな声で読んでみてください。息が続かない、言いにくい所があれば、言葉を1つ短くします。歌詞は、歌うときの息と言葉の長さが合っているかが大切です。
ボイストレーナーの目で
たーなー先生は、ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導し、テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』のエンディングテーマの作詞作曲(2021年・2025年)も手がけています。作詞コースでは、歌う人の声の特徴と言葉の相性まで見て、歌詞を整えていきます。
ここからの一歩
冬の歌詞を1人で書いて行き詰まったら、作詞コースの無料体験で、あなたの1行目を一緒に探しましょう。書き出した9つの素材をメモして持ってきていただければ、そこから始められます。
よくある質問
Q1. 冬の歌詞が思いつきません。何から始めればよいですか?
景色・音・においを、各3つ、合計10分で書き出すところから始めてください。言葉を探す前に、素材を集めます。
Q2. 「雪」や「白い息」を使ってはいけませんか?
使ってかまいません。ただ、その前後に、あなたが見た具体的なもの(誰の・どこの・どんな)を足すと、ありきたりになりません。
Q3. 歌詞に季節の言葉は何個入れればよいですか?
決まった数はありません。サビなど、いちばん伝えたい所に1つ強い素材があれば、ほかは少なくても伝わります。
Q4. 冬の歌詞はいつから書き始めるとよいですか?
発表したい日の1か月前までに素材を集めておくと、直す時間が取れます。
書き出した素材のメモがあれば、そこから始められます。

コメント