【おすすめの本】これを読めば間違いなし!【作詞家のバイブル】

作詞

こんにちは、田中直人です。

2020年テレビ東京『THEカラオケ★バトル』優勝者をはじめ、25年間で1万人以上をレッスンさせて頂いております。

今回は特別に、ATO作詞スクール講師の遠藤先生に、【おすすめの本】これを読めば間違いなし!【作詞家のバイブル】をご紹介していただきます!

【おすすめの本】これを読めば間違いなし!【作詞家のバイブル】

V6、NEWSをはじめとした多くのジャニーズ系男性アーティストや、アニメ・ゲームの主題歌や挿入歌を歌う女性アーティストの皆さん用歌詞。
あるいは小林幸子さんや、島津亜矢さんといった演歌歌謡曲歌手の皆さんが歌ってくださった歌詞の提供。
これらは、私が見てきたレッスン生の皆さんが今までにあげてくれたレッスン成果のほんの一部です。

中には個人レッスンで数えきれないほどの作品の直しを重ね、みごと「日本作詩大賞」の新人賞を獲得された方もいらっしゃいました。

コマーシャルのコンペを勝ち抜き採用された方、テレビの幼児番組でご自身の作品が流れた方など、その都度その都度、(自分の作品が採用された時に)見させていただいた多くのレッスン生の方の喜びの顔は、作詞の講師をしている私の最大の喜びでもあります。

そんな皆さんからレッスンの中、こんな質問を受けることがよくあります。

「作詞がうまくなるには、どんな本を読んだらいいですか?」

「もう一度、作詞の基礎から勉強したいのですが、何かお薦めの本はありますか?」

「作詞の勉強のために、先生はどんな本を読んできましたか?」

今回はこんな疑問をお持ちの、作詞の勉強をはじめたいと思ってる皆さんに、作詞のおすすめ本を4冊程、紹介していくので是非参考にしてください。

「作詞本~言葉が歌になる」遠藤幸三・著 (シンコーミュージック・エンタテインメント)

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作詞とは何か、作詞の基礎を知りたいのであればこの本がお薦め。

何をかくそう私の本です。

はじめて作詞をしようとする人が最初にぶつかる壁の壊し方、(あるいは登り方)が、この本には詳しく書かれています。

最初の壁とは、そもそも作詞って何? 何を書けばいいの? どう書けばいいの? といったものです。

・そもそも作詞とは?

作詞・最初の勘違いあるあるなのですが、多くのレッスン生を見てきておもうのですが、はじめて作詞をしようとする人の多くは、何か人と変わったことを書かないと個性的な作品はできないのではないかと考えているようなのです。

ズバリ、これこそが作詞・最初の勘違いのひとつなのです。

みなさんの大好きな歌を思い浮かべてみましょう。
そして、そこに書かれていること、そこに歌われている主人公を思い浮かべてみてください。

おそらく、皆さんは、その歌で歌われていることにたいし「わかる、わかるその気持ち……」と「共感」し、その主人公に「魅力」を感じ、その歌を好きになったのではないでしょうか。

つまり皆さんが、「わかる、わかるその気持ち……」と「共感」し、その主人公に
「魅力」を感じたのは、その歌で表現されていることが、まさに自分の気持ちにフィットするものであったからにほかならないのです。

そこには特別な主人公など登場してこなかったはずです。

日々の生活に悩み、苦しみ、それでも希望を持ち、明日を夢見て、誰かを好きになっては心ときめかせ、思った通りには物事が進まず絶望し、それでも夢をあきらめきれず……ほら、そこに描かれていたのは私たちと同じ、皆さんと同じ、どこにでもいる平凡な人たちが歌の主人公だったのです。

本書には、このような多くの人が勘違いしているようなことがらを正し、誰もが自信を持って自分の言葉をさがすことのできる方法が多く紹介されています。

「自分の言葉っていったい何?」

といったような項目が「そもそも作詞って何?」「何を書けばいいの?」という最初の問いに明確な答えを出してくれるはずです。

平凡な人ほどいい詞が書けます。

・どう書けばいいの?

もちろん、作詞をするうえで必ず知っておきたい知識についてもこの本には丁寧に書かれています。

フレーズの作り方、曲が付けやすい形式についてなどがそれにあたります。

「言葉のダイエット法」「ボーカリストが歌いたくない歌」「寅さんに見る日本語ラップの原点」などは、少し作詞ができるようになった方が次のステップに進むために役立つ項目のひとつかもしれません。

これから作詞をはじめようとする方だけでなく、もう一度作詞の基礎を確認しておこうと思っていらっしゃる方も、ぜひ一度読んでみてもらえればと思います。

「作詞・作曲ドリル本」遠藤幸三・野口義修・共著(シンコーミュージック・エンタテインメント)

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作詞の入門書は読んではみた。
知識としては頭の中にしっかりと入ったはずだ。
でも、だからと言ってすぐに歌詞がかけるのか? 書いたとしても、はたしてこの書き方で正しいのか?

このようなことを思ったことのある方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな多くの方の思いに答えるために「作詞本」の姉妹本として作られたのが、次におすすめしたい「作詞・作曲ドリル本」です。

作詞を知識として捕らえるだけでなく、実際にソングライティングできる能力を身に付けることができる画期的なドリル形式の本書。

「まちがい探し」の章
「虫食いフレーズ穴埋め」の章
「ヒット曲から学ぶ新鮮なフレーズ作り」の章
「メロ先・詞先」の章
など、いくつかの項目をあげただけでも、本書が他にはあまり見ることができない超実践的な本であることがわかっていただけるのではないかと思います。

曲先のための練習曲がたくさん入ったCD付き。
楽しみながら実際の作詞作りにチャレンジするには最適の本だと思います。

「INSPIRATION インスピレーション」ポール・ゾロ著 丸山京子・訳(アミューズブックス)

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ボブ・ディラン ロビー・ロバートソン ポール・サイモン キャロル・キング ニール・ヤング バカラック&デイヴィッド マドンナという錚々たるスターたちのアイディアが降ってくる瞬間はどんな時なのか、本書に書いてあります。

作詞のレッスンをしていて、もっとも教えにくいのが、もともと教えることのできない分野なのかもしれませんが、、アイディアが降ってくる瞬間のこと。

どのようなことをすれば作詞のアイディアはわいてくるのか?
どのような瞬間にアイディアは思いつくものなのか?
作詞のテクニック的なことは、いくらでも教えることはできますが、ことこのことについては教えにくいのが事実なのです。

まさに、そのアイディアが降ってくるという説明のしづらい分野になんとか風穴をあけようと、勇敢にも、インタビューという方法で切り込んでくれたのが本書「INSPIRATION インスピレーション」。

そこに登場するのはボブ・ディランをはじめとする、だれもが知っている世界的ソングライターたちばかり。

そのボブ・ディラン、曲を書こうと思って、自分から机に向かうことはあるのですか? それとも曲がやってくるのを待つのですか? という質問には次のように答えています。

_____どちらでもいい。その両方でいい。やってくることもある……そういう人間もいる……。(途中略)
曲を書く環境は非常に重要だ。自分の中で引き出される必要を感じている何かを、環境が引き出してくれなきゃだめなんだ。静観的で、内向的な何かだ。感情を曲にするのは俺の得意分野ではないんだ。だって、俺は嘘は書かないから。(ボブ・ディラン)

またポール・サイモンは本書の中で、歌詞は「発明ではなく発見だ」と言っています。

日々の暮らしの中でふれる多くの言葉たちを、いかに注意深く目にしたらいいのか、耳にしたらいいのか、そういった姿勢の大切さがわかる彼の言葉ですね。

キャロル・キングの言葉も作詞をする皆さんの心に響くはずです。

________「作詞家も作曲家もそうだけど、ソングライターと呼ばれる人たちは、たいてい「ライターの壁」という悩みにぶつかるわ。作家とか、文筆家もそう。そういった壁に遮られないようにするには、そうなることを恐れないことよ。絶対に。
腰を据えて何かを書きたいと思うのに、何も出てこない。そういう時はそこから離れ、別のことをやる。しばらくしたら戻って、もう一度試してみる。今度はもっと気楽な気持ちで。きっとやってくる、と信じて。一度でもやってきたことがあって、触れたことがあるのだとしたら、きっとまたやってくるはず。それを妨げるものがあるとすれば、それはあなた自身が心配して、その邪魔をしてしまうからよ。(キャロル・キング)

これもぜひ一度読んでほしい本ですね。

「すべてはネーミング」岩永 嘉弘 著

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「からまん棒」「新宿MY CITY」「 Bunkamura」「 渋谷マークシティ」「チキンタツタ」「ソラシドエア」「Sata」だれもが一度は目にしたことがある、耳にしたことがあるこれらの言葉は、すべてネーミングの大家、岩永先生が作られたものです。

インパクトのある言葉がほしい、強烈なキラーワードの作り方が知りたい。


そんなふうに思っている方にはお薦めの一冊。

本書に限らず岩永先生がお書きになった本は多数あります。

新しい言葉を作るためのリサーチから丁寧に説明されているものから、実例をあげて、その言葉がどのような会議をへて誕生したのかまで書かれたものまで。

どれも、今すぐ役にたつと思われるすばらしいものばかり。
何か一冊手元に置いておくだけで、力強い作詞の見方になってくれるはずです。

・その人が知りたければ、その人が読んでいるものを読もう

もろもろの雑誌・もろもろの漫画・もろもろのもろもろ

作詞の勉強をはじめたいと思っている皆さんのために、「作詞おすすめ本」をいくつか紹介していこうと思い、ここまで書いてきました。

この他にも紹介したい本はたくさんありますが、今日のところはここまでにしておきます。

最後に、一言。

作詞の言葉は、難しい専門書に出てくるような言葉ではなく、たいていの場合は、皆さんが日常の中で使っている言葉で書かれています。
作詞のネタや、おもしろい言葉を探すための本をということでしたら、国語の教科書に載っているような小説よりも、近くのコンヒニで目にするもろもろの雑誌や漫画の中に、それはあるのかもしれませんよ。

それでも、本を読んでも作詞がなかなかできない、難しいという方には、作詞教室をおすすめします。

本記事でもご紹介した、作詞本の著者遠藤 幸三先生が講師をしてくれます。

体験レッスンも開催しているので、ぜひいちど作詞を体験してみてください。個人レッスンと、グループレッスンがあるので、お好きな方をお選びいただけます。

初心者歓迎!楽しく作詞をはじめてみませんか?

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