DTM(パソコンやスマホで曲を作ること)は、①パソコンかスマホ、②作曲ソフト(最初は無料で十分)、③ヘッドホン、の3つがあれば今日から始められます。楽譜が読めなくても、画面のマス目に音を置く「打ち込み」で作曲できます。最初の1曲は、ドラム→コード→ベース→メロディーの順に8小節だけ作るのが近道です。
こんにちは、作詞作曲スクールです。この記事は、作曲コースの講師 大場康司先生(ももいろクローバーZ、INFLAVA、sherry、福田沙紀、超新星などの楽曲を手がける作曲家)の教え方と、スクールを運営するたーなー先生(田中直人。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』エンディングテーマを作詞作曲〈2021年・2025年〉、ボイストレーナー歴30年・延べ5万人以上を指導)の制作の現場をもとにまとめました。
「DTMを始めたいけど、ソフトが多すぎて選べない」「機材をそろえたのに、1曲もできていない」――DTMは道具選びで止まりやすいのですが、最初に要るものは多くありません。
DTMとは?「打ち込み」で曲を作ること
- DTMは「デスクトップミュージック」の略で、パソコンやスマホの作曲ソフト(DAW=ダウ)で曲を作ることです
- 楽器が弾けなくても、画面上に音を1つずつ置いていく「打ち込み」で、ドラムもピアノもベースも鳴らせます
- 作った曲はそのまま音のファイルに書き出せるので、投稿サイトに出したり、歌を録って重ねたりできます
必要なものは3つだけ
- パソコン:今使っているもので始めてかまいません。重くなってきたら考えれば十分です
- 作曲ソフト:まず無料のものを1つ(次の節)
- ヘッドホン:スピーカーより細かい音が聞こえ、夜でも作れます
- MIDIキーボード(鍵盤の形の入力機)やマイクは、1曲できて「もっとこうしたい」が出てからで大丈夫です。最初から全部そろえると、設定だけで時間が過ぎてしまいます
作曲ソフトの選び方(無料・有料・スマホ)
| 無料ソフト(パソコン) | スマホ・タブレットのアプリ | 有料ソフト(パソコン) | |
|---|---|---|---|
| こんな人に | まず1曲作りたい人 | 通勤中や寝る前に作りたい人 | 続けると決めた人・仕事にしたい人 |
| よいところ | お金がかからない | 思いついたときにすぐ録れる | 音色・機能が多い |
| 気をつけたいところ | 機能が少ないものもある | 画面が小さく細かい編集は大変 | 買う前に無料の体験版で試す |
値段・動作環境は変わることがあります。各社の公式ページでお確かめください。
- 最初の1本は無料で十分です。迷ったら「今持っている機械で動く、無料のもの」を1つ選び、1曲作るまで替えないことがコツです
- iPhone・iPad をお持ちなら、Apple の GarageBand(無料)から始める方法があります
- 有料ソフトは、1曲作って「この機能が足りない」が分かってから。多くのソフトに無料の体験期間があります
- 口コミは参考になりますが、「自分のパソコンで動くか」「日本語で使えるか」の2つを公式で確かめるのが先です
楽譜が読めなくても打ち込める手順(最初の8小節)
- テンポを決める:ゆっくりなら 70〜90、速めなら 120〜140 くらいから
- ドラムを置く:ソフトに入っている「ドラムのパターン(ループ)」を1つ選んで8小節に並べる。自分で打たなくてかまいません
- コードを置く:よく使われる4つのコードを2小節ずつ置く(作曲でまず躓くコード進行)
- ベースを置く:各コードのいちばん下の音を、ドラムのキック(低い太鼓)に合わせて置く
- メロディーを置く:8小節をくり返し流しながら鼻歌で歌い、気に入ったものをスマホで録って、その音をマス目に1つずつ置き直す
マス目は「上へ行くほど高い音、右へ行くほど後ろの時間」です。8小節ができたら、「作曲のやり方」の手順で、Aメロ・Bメロ・サビに広げます。
スマホのアプリで始めるときのコツ
- スマホは「思いついたメロディーをすぐ残す」のにいちばん向いています
- アプリで8小節だけ作り、続きはパソコンで、という分け方もできます
- 小さな画面で細かく直そうとしないで、「形を残す」までをスマホの役目にすると続きます
自動作曲・AIとの付き合い方
- 自動でメロディーや伴奏を作る機能・AIのサービスも増えています。道具の一つとして、アイデア出しに使う方法もあります
- ただ、「どこが自分の曲なのか」が分からなくなると、作る力は伸びにくくなります。まず8小節は自分の耳と手で作ってみてください
- 使う場合は、作ったものの権利や使える範囲を、そのサービスの決まりで確かめてください
DTMでつまずいたときの3つの処方せん
- ソフトの使い方で止まる → 「8小節を作る」に必要な操作(再生・ドラムを置く・音を置く・書き出す)の4つだけ覚える。ほかの機能は後回し
- 音色選びで時間が過ぎる → 最初は「ピアノ・ベース・ドラム」の3つだけと決める
- 途中で飽きる → 8小節ができたら一度書き出して、スマホで聴く。「できた」を先に作る
できた曲を人に聴いてもらうなら「投稿サイトの選び方」へ。
よくある質問
Q. DTMは難しいですか?
A. 最初に覚える操作は多くありません。再生する、ドラムを置く、音を置く、書き出す、の4つで8小節は作れます。難しく感じるのは、機能を全部覚えようとするときです。
Q. パソコンは何を買えばいいですか?
A. まずは今お持ちのパソコンかスマホで始めてください。使うソフトが決まってから、そのソフトの公式ページにある「動作環境」を見て選ぶと失敗がありません。
Q. 無料のソフトでも曲は作れますか?
A. 作れます。最初の1曲は無料のソフトで十分です。足りない機能がはっきりしてから、有料のソフトを体験版で試すのがおすすめです。
Q. 楽譜が読めなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。打ち込みは、画面のマス目に音を置いていく方法なので、耳で聞きながら直せます。
Q. DTMはオンラインで習えますか?
A. はい。作詞作曲スクールの作曲コースは、オンラインの個人レッスンで、「打ち込み(DTM)ができるようになりたい」というご相談にも対応しています。
DTMの最初の1曲を、プロの作曲家と一緒に
作詞作曲スクールの作曲コースは、オンラインの個人レッスンです。講師は、ももいろクローバーZなどの楽曲を手がける大場康司先生。25分×4コマ、毎月22,000円(税込)で、体験は1回無料です。「ソフトを入れたけれど何から触ればいいか分からない」「鼻歌はあるのに打ち込めない」など、今の困りごとからで大丈夫です。完成の本数や販売はお約束していませんが、作りたい曲に近づくお手伝いをします。

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