作詞コース

作曲家は「無」から「有」を生み出せる至高の存在です

人間は物を作り上げる際、その殆どの場合において何かを転じさせて作り上げていきます。

例えば工業製品であれば、鉄やステンレスなどの鋼材、プラスチックなどの石油由来の材料、そして木材や紙などです。こうしたものを組み合わせたり、加工したりして物を作り上げていくわけですよね。

それ自体はとても尊ぶべき行為だと思うのですが、あくまでも「有」から「有」を作り出すにすぎません。

ところが、作曲家は「無」から「有」を作り上げていくんですよね。

これが一般的なモノづくりとの違いなのです。

音楽を奏でるのは、人間やクジラなど哺乳類のごく一部です。もちろん鳴き声を上げたり、手足で音を発生させる生き物もいますが、そこに再現性や芸術性というものは存在しません。あくまでも、自分自身の存在を誇示させるためだけに存在する音に過ぎないのです。

しかし人間の奏でる音楽は、それとはまるっきり内容を異にするのです。

何故なら、人間の奏でる音楽は人を感動させる芸術であり、音符などを書き記すことによって再現性も保たれているからです。そしてそれを実現させるため、譜面に音符を書き記していくのが作曲家なのです。

音楽を生み出すのは誰しもができる行為です。何気なく鼻歌を歌うなどの行為で、それを実行することができますよね。

しかしながら、そこには芸術性はありませんし、譜面に書き記していない以上は再現させることも難しいのです。だからこそ、作曲家の存在が際立ってくるんですよね。

作曲家は、どのようにして音楽を作っていくのかコツを理解しています。

このコツを上手く利用することにより、人の心を良くも悪くも動かす魂を生み出すことができるわけなのです。

世の中には数多の職業がありますが、後年まで引き続いて人の心を動かせる存在はなかなかいません。

それこそ、200年前のオーストリアの首相の名を知っている人は殆どいないでしょうが、その時代に活躍をした作曲家や音楽家の名前は広く知れ渡っていることでしょう。

そして、その時代に生み出された音楽もです。

こうした感動を与えられる、そして「無」から「有」を作り出せる作曲家という存在は、まさしく至高の存在と言えるでしょうね。

「作曲家は「無」から「有」を生み出せる至高の存在です」は、いかがでしたか?