私の心を鷲掴みする、作詞家・阿久 悠

1972年生まれの私は物心ついた頃から、作詞家・阿久悠の曲を常に耳にしながら育ってきた。

一番最初に夢中になったのはピンクレディのペッパー警部だった。

幼すぎて意味はわからなかったが、歌詞のPOPさや突拍子もない言葉に羅列に子供ながらに心を踊らされていた。

ピンクレディはその後もSOS・渚のシンドバット・UFO・サウスポーなどヒット曲を連発し国民的スターになっていくが、阿久 悠の描くあの世界観がなければ日本中から愛されるスターにはなっていなかったと断言できる。

私自身が72年生まれなのでピンクレディの話になってしまうのだが、それ以前の阿久悠は敵なしだったのではないかと思ってしまう。

挙げればキリがないが、演歌・フォークソング・アニメソング・コミックソングとオールマイティなところがすごい。

生涯で作詞した数が5,000曲以上というから驚かされる。

昔の曲が流れて「もしかしてこれも阿久悠かな?」なんて思っていると、だいたいそうだったりする。

阿久悠の歌詞は最高に素晴らしいものだが、タイトルでまずは心を掴まれる。

とても単純でストレートでだけど心に突き刺さる、「この曲はどんな歌詞なんだろう??」と、とてつもなく気になってしまう。

タイトルで心を掴まれ、歌詞をみて心を鷲掴みにされる・・こんな作詞家が他にいるだろうか・・。

80年代に入りアーティストの台頭で苦戦を強いられてきた。
阿久悠の生み出す世界はとても不思議な世界で、この世の物とは思えない感じがわくわくしドキドキした。

それが世間の求める物が変わり、現実にありそうなストリー・身近に感じる歌詞が受ける時代になってきた。

時代の流れは止められないもので、阿久悠自身が一番苦しんだのではないかと思う。

どんなに時代が変化しようと変わらないものがある。

阿久悠が残したたくさんの曲は今でも私の心の中に残っているし、その曲を聴くと今でもわくわくドキドキする。

これから先も、阿久 悠が残した素晴らしい曲たちは永遠に残っていくのだ。

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